22歳児のモラトリアム

新年が明けてから比較的頑張って生活している。


学生という名のニートだった僕は今やちゃんとそれなりに学校に行き先生に単位をくださいとお願いを出来るようになったし、今までめんどくさいからといって諦めていた出席の足りない授業のテストやレポートも精一杯書いた。そんで春休みになったからといってニコニコ動画を14時間くらい眺める生活に戻らずにすぐさま社会復帰を志し、今は巣鴨でおばちゃんの着用する赤いパンツとかを売る店で週6で働いている。短期だけど。


色々な誤解を受けるのを承知で言うと、高校に行ってなかった期間と合わせてニート歴はそれなりの僕が今思うのは、世の中はカネだ、ということだ。
個々人の幸せはそれぞれにあるものだけれど、世の中は基本的にカネの力で動いている。今の社会では生きるためにカネが必要で皆必要に迫られて毎日仕事をしている。個人がその仕事において成功をおさめる事は会社なり店なり組織の成功に繋がって、個人はその見返りとしてカネをもらえる。個人はそのカネによって幸せを買えたり買えなかったりするけれど、幸せが買えなくても生活するだけでカネはたくさん減る。
つまり人はカネが必要な社会に生まれてカネのために働いてそれがカネで出来た社会にとって利益になるのだ。いやらしいくらい良くできた社会だと思う。


僕は大学でインド哲学をお金を払って学んでいて、バイト先でハンガーのかけ方をお金をもらって教えてもらっている。これってなんなんだろうと思う。おカネをもらえると生活や娯楽が裕福になって僕はとても嬉しくて、僕は時々カネの社会に取り込まれそうになる。だけど、僕はまだそれに若干の違和感を持っているのだ。社会ではそれは甘えとか落伍者だとされるのだけれども。


全然別の話だけど、最近はエレファントカシマシの最新アルバム「STARTING OVER」ばっかり聴いている。宮本浩次の素直すぎるラブソングの裏に隠れたレコード会社移籍直後のミュージシャンとしての苦悩や気遣いや心境の変化、それに「俺たちの明日」の「さあ頑張ろうぜ」という気持ちにすごく感情移入して生きることの切なさと希望を若僧の分際で垣間見ています。是非色んな世代の人に聴いてもらいたい一枚です。