嶽本野ばら

最近友達にこの人の名前を聞いて「誰？」って言ったら「下妻物語とか書いた人」って言われて「ああ」って言いました。なんだこの文章。要するにバイト先の古本屋にあったので買って読んでみたら結構面白かったという事です。なんかもう名前からしてマリスミゼルが文章になったようなビジュアル系の匂いがぷんぷんして実際文体とかもオカマ全開でそんな感じなんですけど、何故か妙に面白い。町田康もそうなんですけど、どうも僕は文体がひねくれてる人の文章に弱いみたいです。村上龍とか春樹とかそういうのだって内容つまんない訳じゃないのになんかのめりこめないのは三人称のカメラ視点による「どう、オレの小説？　知的でしょ？」みたいなスカし感が一方的に鼻につくんだと思う。そんなんではダメなんだけどしょうがない。おおいは文章的に変態な人を応援します。