愛の話

この前サークルの友人と話していて良い話だなあと思った事があるので書いてみます。現在日本に住まう我々の基本的な道徳観として一夫一妻、つまり誰か一人だけを愛さなければならないというものがあります。これっていうのは生物学的に考えたらおかしな話で、例えばオスだったら種の保存、繁殖がその生における最重要課題となるので、少しでも多くのメスと性交をしなければならないのは当然、一夫一妻などという概念が先天的に備わっているはずはまずないのです。まあ実際本能に基づいて浮気その他をしまくっている人も数限りないですけど、それでも一人の人を目一杯愛すというやり方で我々がここまでやってきたのは少なからず理由があるんじゃねえの、っていうとこで本題なんすよ。我々はよく恋人、あるいは恋愛感情のある人と友達というのを区別して考えたりしますが、本当はそうではなくて、例えば友達だとあなたが思っている人でも友達として考えられるくらいの好意はある訳で、それはやっぱり恋愛感情と呼びうるものであると思うのです。この人はよく気が利く人だな、この人の楽しそうな雰囲気がいいな、というそういう何気なくも確かな好意の事を友人は「小さな愛」と表現しました。それは恋人になったり結婚したりといった強い気持ちでは無いかもしれないけれど確かに愛なのです。一人一人が様々な人に対して小さな愛を持っている。そう考えるとこの世界は愛で満ち溢れているって事になるんじゃん。すげくね?という事を二人で話してました。人生はその一瞬一瞬一つ残らず幸せな瞬間しかないんだよ。ワットアワンダフルワールド。ピース。