僕らの自由を、青春を

僕はかねてよりチャリでどっか遠くに行きたいなと思っていたのですが、先日その夢が叶いました。友達と栃木に実家のある友人の家にチャリで行ってこまそうよ、ガッツで、という話になりまして、僕の居を構える埼玉の南端から栃木まで片道約110キロの道のりを実際に行って帰ってきました。午前0時頃に出発して10時間強ひたすらチャリをこぎました。トラックが僕の1メートル隣をびゅんびゅん走ってる道とかあって死ぬかと思いました。橋を渡る時に見た夜の荒川や利根川雄大さが見事でした。そういったスリルも感動も全て生身で感覚出来たのです。チャリだから。トラックが来れば「こえー!」と絶叫し、川沿いでは「すげー!」と絶叫し、田んぼの側の道では「くせー!」と絶叫する。ただひたすらにチャリをこぐ、というのは不思議な解放感と心地よさがありました。人間は色々考えなくてもこうやって生きて、チャリこいでんじゃん、出来んじゃん、とか。総走行距離約220キロ。鬱屈した日常を、己の心を打破すべく僕達は走り、走り、走ったのです。そこに特別な意味は無いかもしれない。何も変わらないかもしれない。それでも僕達は走ろうと思ったし、走りきったのです。それ以上の事なんてきっと無いと思うよ。